なぜ若い内に色んな経験をした方がいいのか

「若い内に色んな経験をしろ」「沢山学べ」これってすごくよく聞きますよね。説教臭いなあ・・なんて思うと思うのですが、それでも言いたい。若い内に色んな経験をすると、すごくいいことが沢山あると。

どんどん体力がなくなるからとか、時間がなくなるから、とかではなくて、それよりもっと大切な、いいことがあるからだ、と大人になって気が付きました。今日はそれを伝えたいです。

 

経験が経験を呼んでくれる

昔から好奇心旺盛で、小学生の時、習い事に沢山チャレンジしました。ピアノ、バトン、習字、水泳、バトミントン・・・。音楽は得意で、運動がとても苦手でした。ピアノはよく伴奏者に選ばれていたけれど、バトンはいつも1番後ろの端にされていました。短距離走もビリッ欠。選ばれる誇らしさも、選ばれない悔しさも知りました。

中高生。「英語が上手いね!」とおだてられた私は市や学校の交換留学制度の試験にチャレンジして、オーストラリアやドイツに行かせてもらいました。コアラは抱っこすると爪が食い込んで痛い、エミューは並んで走ると早すぎで超こわい。YESNOはっきりしないと怒られる。ドイツは戦争を反省するモニュメントが町のいたるところにある。日本にはない。国が違っても好きな人と苦手な人がいる。そんな事を知りました。

大学生。今度はアジア圏に行ってみたい!とフィリピンの山奥の村で植林をするサークルに入りました。水道もガスもお風呂もなくても豊かな生活と人に会いました。そのまま国際系のゼミに入って、日中韓について学び、韓国に合宿に行きました。そこで韓国人の学生に一目惚れ。韓国語が0ベースから半年で中級レベルになり、韓国に10回近く行って(※旅行や短期留学)、韓国の食べ物が大好きになりました。

・・・書ききれないほど、沢山のエピソードがあります。そして、そのエピソードは、ひとつひとつ新しいきっかけとなって、また新しい経験と素敵な人達と巡り合わせてくれました。ピアノを他の楽器や人とするととても楽しいから今バンドをやっていて、あの時韓国語が話せるようになったから韓国に友達がたくさんできて、好き嫌いそこそこあったのが色んな所で色んなものを食べたから、何を食べても美味しくなっていって。幸せが増えたように思います。

 

本は、体験していないことを疑似体験させてくれる

私達はすべてを体験することはできません。当然ですが、すべての気持ちを分かることもできません。そんな時、それを補完してくれるのが本でした。小学生の頃、ユニセフの本を読んで地球の裏側でご飯が食べられない同じ年の子どもたちがいるのを知りました。戦争をしていた頃は何が起きていたのか?そもそも何故戦争がはじまったのか?恋愛すると頭の中はどうなってしまうのか?北極では人はどうやって暮らすのか?何故この人は犯罪を犯してしまったのか?自分が体験していない、体験できないこと、自分では想像もできない環境や気持ちがあること。本はそれを教えてくれました。

だから、私は本を読むことが大好きで、本はとても大切な存在です。そして、本やテレビで日本の親子に関わる問題を知ったから、私は今のNPOにいます。

 

経験したり、学ぶと、たくさんのことが「自分ごと」になっていく

長くなりましたが、経験したり学んだりすると、周りで起きている色んな事が「自分ごと」になっていくのだと思います。行った国で何かが起きると、そこにいる友人たちが心配になり、政治についても気になる。自分とは全然違う考えでも、そのような状況にあればそのような考えになる可能性があることが想像できる。こんな事をすると、人は元気になってくれるということが分かる。

それは、周りに無関心で時間を過ごすよりも、多分とてもおもしろくて、素敵なことなんじゃないかと。そして、その範囲を広げれば広げるほど「幸せと興味のボーダーライン」はどんどん下がって、色んなこと興味と幸せで溢れていく、そんな風に思うのです。

 

それが、若い内に増やせれば、より長く人生の面白い所を増やせる。だから若い内に経験したり勉強したりしたほうがいい。これが私の個人的な意見です。

 

多分一生、すべてのことを知れることはないし、わからないことだらけだと思うけれど、行きている限り、知ることのできる感情を経験を学習を、思い切りしていこう。そんな風に思っています。